金色の声ダ 声優5人組「ステラ・クインテット」…CDデビュー3日間売り上げ2万5000枚!

テレビ東京系アニメ「金色のコルダ primo passo」(日曜・深夜1時)の人気男性声優5人が「Stella Quintet(ステラ・クインテット)」のユニット名でCDデビューした。11月29日に発売された同アニメのエンディング曲「CRESCENDO(クレッシェンド)」は、3日間で売り上げ2万5000枚のロケットスタート。空前の男性声優ブームを引っ張るドリームチームが、1000億円市場と言われる“女性オタク”をとりこにする。

 「星の5人組」を意味する「ステラ・クインテット」は、谷山紀章、伊藤健太郎、福山潤、森田成一、岸尾大輔のユニット。いずれもトップクラスの人気若手声優だ。

 「金色のコルダ」は、もともとゲーム制作会社コーエーの女性向け恋愛ゲームソフト。03年にシリーズ第1弾が発売され、11万本のヒット。来年3月に続編リリースも決まっている。5人はゲームのキャラクター声優を務め、テレビアニメでも続投。エンディング曲をきっかけにドリームチームが結成された。

 現在、90年代後半から続く第3次声優ブームと言われ「機動戦士ガンダムSEED」や「テニスの王子様」などに登場する男性キャラクターが多くの女性ファンを獲得。声優本人にまで人気が拡大しており、コーエー主催の声優出演イベントは1年に平均4回行われ、チケットは即日完売。2000年のスタート以降、約20公演で33万人の女性ファンを動員している。

 裏方から表舞台へ。ブームの渦中にある谷山は「声優のあり方、求められ方が変わって来ている。個人に人気が出るのは戸惑いもありますが」という。一方で、森田は「ファンレターを読んで感じるのは、演じるキャラとのギャップを見たいというファンの願望。声優自身の魅力にひかれている女性は多い」と分析する。

 シングル「クレッシェンド」は発売3日で売り上げ2万5000枚の好スタート。制作スタッフは「もともと固定された市場がある」と説明。「歌もアフレコも気持ちを乗せる作業が大事。5人はその経験があり、歌手としての可能性も感じた」と語る。

スポーツ報知 - 2006年12月1日